建築士
どんな資格?
建築士とは、国土交通大臣管轄の国家資格です。建築士の資格には1級建築士と2級建築士、それに木造建築士があります。
1級建築士とは、建築物の設計・工事管理をはじめ、建築物の調査鑑定、建築の申請、建築工事の指導監督、法に基づく手続きの代行など、その業務は建築全般に関する広範囲にわたる、建築のスペシャリストです。
1級建築士になるには、建築または土木課程の大学や短期大学を卒業、又は二級建築士として実務経験を規定年度積んだ人が、財団法人建築技術教育普及センターが行う1級建築士国家試験医合格する必要があります。
2級建築士とは、延べ面積500平方メートル以下の建築物の設計、工事管理などの業務を行う建築技術者として認められ、この資格を取得すると、住宅メーカーや建築関連企業などに所属して、住宅や街づくりに関するアイデアを提案・実行できます。また木造建築士とは、1~2階建てで延べ面積300平方メートル以下の木造建築物の設計・工事管理を行う専門家を認定する資格です。
2級建築士・木造建築士になるには、建築・土木に関する大学を卒業、または建築・土木に関する専門学校・高等学校卒業後、既定の実務経験をクリアした者が2級建築士国家試験あるいは木造建築士国家試験に合格する必要があります。
資格種類
国家資格
合格率
【1級】:約8%
【2級】:約20%
受験資格
学歴+実務経験(実務経験に詳細な区分がある)
【1級】
1:大学の建築・土木課程の卒業者で、実務経験が2年以上の者
2:3年生短大の建築・土木課程の卒業者で、実務経験が3年以上の者
3:2年生短大、高専の建築・土木課程の卒業者で、実務経験が4年以上の者
4:二級建築士で実務経験が4年以上の者
5:建築整備士で実務経験が4年以上の者
6:その他国土交通大臣が特に認める者
【2級】
1:大学、短大高専の建築課程の卒業者、または土木課程の卒業者で、実務経験が1年以上の者
2:高校の建築または土木課程の卒業者で、実務経験が3年以上の者
3:建築に関する学歴がなく、実務経験が7年以上の者
試験内容
【1級】
学科1~5を受験し各級の学科合格者のみ、設計製図試験が行われる。
〔学科〕
(学科1):建築計画、建築積算等
(学科2):環境工学、建築設備(設備機器の概要を含む。)等
(学科3):建築法規等 (学科4):構造力学、建築一般構造、建築材料等
(学科5):建築施工等
〔設計製図試験〕
【2級】
学科1~4を受験し各級の学科合格者のみ、設計製図試験が行われる。
〔学科〕
(学科1):建築計画 (学科2):建築法規 (学科3):建築構造 (学科4):建築施工
〔設計製図試験〕
試験日
【1級】 〔学科試験〕:7月 〔設計製図試験〕:10月
【2級】 〔学科試験〕:7月 〔設計製図試験〕:9月
試験地
各都道府県
申し込み先・申し込み方法
(財)建築技術教育普及センター
〒104-0031 東京都中央区京橋 2-14-1
℡03(5524)3105
受験料
【1級】:19,700円
【2級】:16,900円